「番外編 R. ジョン・ライト ディズニーキャラクタードールコレクション(その4)」
この記事で紹介するドール
≪060 R. ジョン・ライト/クリストファー・ロビン≫
≪061 R. ジョン・ライト/ブルーバルーン・プー≫
アメリカ・ニューヨークの著名なテディベア・ドール作家 R. ジョン・ライト氏は、プーさんやミッキーマウスなどのディズニーキャラクターの作品も手掛けています。
東京ディズニーリゾートと直接関係は無くなりますが、縁があって我が家にやってきた、R. ジョン・ライト氏の作品を紹介して参ります。
上質なウールフェルトとモヘアにこだわり、正確なディテールと丁寧な縫製、色彩豊かで、心地良い触り心地と、重さを感じる、高級感ある逸品ばかりで、コレクターが必ず行き着く伝説の作家だと思います。
≪060 R. ジョン・ライト/クリストファー・ロビン≫
英語名:Christopher Robin ~POCKET SERIES~
発売年 1997~1999年
限 定 限定 3500体
価 格 不明
サイズ 30.5cm
R.ジョン・ライト氏のクリストファー・ロビンには色々な種類がありますが、このロビンは “ポケット・シリーズ” の中の一つとして企画されたもので、1997~1999年にかけて3500体の限定で製作されています。我が家にやってきたのは2008年で、ヤフーオークションで購入しました。
このドールは、A.A.ミルンの原作本にある、E.H.シェパードの挿絵をモデルとして制作された、クリストファー・ロビンで、ディズニーアニメーションの短髪のロビンと違い、長髪でリアルな顔立ちとなっております。
素材は、全身ウールフェルト、髪の毛はブロンドの人毛、耳、目、鼻、口は繊細な型押しとペイント、ブルーのコットンの上着、茶色のコットンの短パン、白いコットンのシャツ、白地にネイビーの縞模様のタイツ、白いコットンの帽子をかぶり、茶色のレザーのサンダルを履いています。
手は、指が5本ちゃんと分離しており、型押しで爪まで表現されています。
首はジョイントで接合、可動しますが、手と足は残念ながら動かせません。
触り心地は、フェルトのサラサラ感がありますが、中味がぎっしりと詰まった「ハードタイプ」で自立します。
くまのプーさんの物語は、クリストファー・ロビンと彼が所有する動くぬいぐるみ達との交流の物語ですが、ロビンが成長し、勉強をしなければならなくなった時、ロビンはプーに、自分はもう「なにもしない」をすることができなくなってしまったと告げ、二人は再会することを誓いあって終わります。
このドールは、学園の園服を着ているように思え、顔つきも大人びているように思えることから、クリストファー・ロビンとプーとの別れのシーンを想定して制作されたのではないかと考えています。作品の由来をあれこれ考えてコレクションを眺めることは、コレクターにとって大きな楽しみです。
≪061 R. ジョン・ライト/ブルーバルーン・プー≫
英語名:Pooh’s Blue Balloon ~WINNIE THE POOH COLLECTION~
発売年 2003年
限 定 日本限定 500体
価 格 71,400円
サイズ 19cm(座った状態)
このプーさんは、2003年12月に500体だけ日本限定として作られ販売されたものです。
ブルーの風船を持って、ハチミツを取りに飛び立つプーさんを表現しています。
我が家には2003年のクリスマスにやってきました。雑誌「ディズニーファン」に掲載されているのを見つけ、発売元に電話で注文して手に入れました。
E.H.シェパード氏の原画のクラシック・タイプのプーさんをベースにしつつ、ディズニーアニメーションも意識して額を平らにするなど、日本人になじみやすい、可愛らしい仕上がりとなっております。
素材は、全身薄茶色のアンゴラヤギの長毛モヘアで、目はグラスアイ、鼻と口は刺繍、赤いベストと青い風船はウールフェルトです。
首、両手(肩)、両足(両股)はジョイントで接合(フルジョイント)、可動し簡単なポーズを取ることが出来ます。
触り心地は、モヘアのサラサラ感がありますが、中味がぎっしりと詰まった「ハードタイプ」で、しっかりとお座りが出来ます。
2001年の東京ディズニーランドにおける「プーさんのハニーハント」の開始、さらに同年オープンした東京ディズニーシーでは、ケープコッドにプーさんの専門店がオープンするなど、この作品が発表された2003年当時は、「プーさん」がブームでした。
ブルーバルーンを持ったプーさんが、日本限定で販売された背景には、「プーさんのハニーハント」の影響が大きいと考えます。