インフルエンザ予防の詳細について
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる呼吸器感染症です。毎年冬季に流行し、老人ホームなどで流行したり学級閉鎖の原因となつたりします。
世界中で見られる病気で、子供とお年寄りで重症化しやすいと言われています。
インフルエンザ 種類
A・B・C型のインフルエンザウイルスがありますが、流行の中心は、A型の2亜型(Aソ連型とA香港型)とB型です。
A型は、大流行(パンデミック)を起こしやすく、過去には香港かぜやスペインかぜなどの世界的な流行で多くの死者を出しました。
2009年に流行したいわゆる「新型インフルエンザ」は、A型、H1N1亜型というものでした。
インフルエンザ 症状
インフルエンザはヒトの鼻咽頭で増殖したウイルスが、飛沫感染でほかのヒトに感染して発症します。
普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重いのが特徴です。
感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。
健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。
気管支炎や肺炎を併発しやすく、脳炎や心不全になる場合もあります。
風邪とインフルエンザは症状がはっきり異なります。
風邪は、のどの痛み、鼻水、咳(せき)などの症状を伴う呼吸器の症状が現れます。
併せて発熱、頭痛、食欲不振なども起こります。
インフルエンザ 予防
〇流行前のワクチン接種
流行シーズンを迎える前の11月ごろの接種をおすすめします。
13歳未満は原則として、2~4週間の間隔をおいて2回接種します。
13歳以上は1回または2回かは医師と相談して決めてください。
効果が現われるのはおよそ2週間後からで、その後約5カ月間持続するといわれています。
費用は、自己負担で、1回/約3000~5000円程度です。
65歳以上の高齢者などの方はワクチン定期接種の対象となっており、市町村による費用補助の対象になっている場合もあります。
〇飛沫感染対策としての咳エチケット
(1) 普段から皆が咳エチケットを心がけ、咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
(2) 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと
(3) 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと等を守ることを心がけてください。
飛沫感染対策ではマスクは重要です。特に感染者がマスクをする方が、感染の拡散を抑える効果は高いと言われています。
〇外出後の手洗い
〇適切な湿度の保持
湿度50から60%を保持
〇十分な休養とバランスの取れた栄養摂取
〇人混みや繁華街への外出を控える。
外出するときは、不織布(ふしょくふ)製マスクを着用してリスクを下げる。
厚生労働省 インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html